自由に書いていいですか?

40代おひとりさまの雑記帳

今日は休みになった。

台風が近畿も直撃するっていうんで、結果的には休みになったのだけどそれが決定するまでのすったもんだをお届けする。すったもんだというか私の苛立ちの話。 

 

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勤務先は、代表取締役社長と取締役専務っていう二人が主に経営を握っているのだけど、代表がいないときは当然、専務が決定をしなければならない。

 

この専務っていうのがとにかくやかましい人で、やかましいっていうのはとにかく明るいのである。まるで安村である。安村のような良質な明るさではない。真剣な話の相談をしてもイチイチちゃかすので話にならない。今までいろいろ試した。暗い顔をして声をかけてみたり、声のトーンを落として話しかけてみたり。どれもこれも失敗に終わった。どれだけ真剣に相談してもちゃかすうえ、最終的には溺愛している孫の話になってしまう。そのうちこちらが何を話したかったのか分からなくなり、言いたいことの半分も伝わらない。誰に対してもそうなので、専務に対して敬意を抱いている従業員はいない。それで取引先に営業に回っているのだから、仕事が減ってしかたない。

 

人間というのは不思議なもので、こうやって人を選別してしまうのだと思う。こういうことが続くと『この人に言っても仕方ない』という判断を相談する前にくだしてしまう。逆に人望とはそういうものなのかもしれない。真剣に聞いてくれる人に人望は集まるのだ。

 

話は台風に戻るが、今週は代表が東京に出稼ぎに行っていて不在だ。というわけで専務が決断しなければならない。昨日の時点でJRが運休を発表し、従業員の中にはJRで出勤している者もいる。出勤しても帰宅できない人がいるということだ。そういうとき、どうするか聞くのはだいたい私だ。他の従業員は小心者が多く聞けないのだ。私は代表にも専務にも比較的言いたいことを言えるほうで、「そんなことを言えるのは君しかいない」と言われたことがある。実際に昨日も「明日、会社休みなんですか?」と、みんな私に聞いてくるのだ。直接専務に聞けないのだ。というわけで私が聞くハメになった。

 

「明日午前10時にはJRも止まるらしいですけど、どうしますか?」

 

その答えはなんと、「そんなもんオマエ、帰られへんかったら会社泊まったらええねん」「会社泊まったら、明日早い時間から仕事できるやんけ」「最悪歩いて帰ったらええねん」とかだ。口は悪いが怒っているわけではない、ちゃかしているのだ。ちなみに泊まるといっても、仮眠室があるような立派な会社ではない。ちょっと風が吹くと揺れるし、小雨でも雨漏りがするようなボロだ。雨漏りを修理する資金もないのでほったらかしだ。天井が腐ってきている。

 

うちは金融機関や役所でもないので、休業したとしても問題が起こることはない。でもこの答えだ。話にならん。その旨は私に聞いてきた従業員全員に伝えた。もう知らん。

 

私の直属の上司も頼りなく、そんな会話を横で聞いていても黙っている。あげく、「俺は休む」と私にこっそりと言ってきた。勝手にもほどがある。それでも部下を持つ立場なのか。「休まんの?」って聞かれたので、私は「会社としての判断が専務の答えだったからどんな手段を使っても出社してやる」と言った。自然の猛威の怖さを分かっていないヤツばかりだ。

 

そのまま1日は終わり帰宅した。夜遅くに電話がかかってきた。直属の上司だ。

 

「今、専務から電話がかかってきて休みましょうってことになった」と。

 

はよ、決めろ!

 

というわけで今日は休みになった。