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40代おひとりさまの雑記帳

ASKA CONSERT TOUR 2019 Made in ASKA

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3月12日に、ASKAさんのコンサートへ行ってきた。世の中的に復活コンサートとしては去年の秋から冬にかけて、シンフォニックコンサートでステージに立つASKAさんを確認できたのだが、あれはbillboadの主催のライブにASKAさんがゲストで歌うという前提の話だったので、今回はバンドツアーということでそれはそれはまた格別な気持ちで当日を迎えていた。

 

自分が出演するわけでもないのになんであんなにドキがムネムネしたのだろう。今思い出してもムネムネしてくる。心臓が張り裂けそうというのはこういうことか。はたまた心臓が口から飛び出そうとはこういうことか。でも実際に彼が出てきたときの衝撃というのは、去年のシンフォニックのほうがぶっ倒れそうだった。去年はだってほらもう5年8ヶ月ぶりとか、よく分からん年月が流れていたのだから。


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赤いスーツに身をまとい、赤といってもこれがまた光沢のすごい赤で、彼が動くたび色が変わるというか、あの生地の素材をなんというのだろう。バンドメンバーもいつもどおり忙しくて人気のある方々がそろい、それぞれの定位置に立っていてくれる姿にそれはそれは感動したし、感謝の気持ちでいっぱいだった。気持ちがあふれすぎてどこに置いたらよいのか分からなくなった。

 

正直、シンフォニックのときの声は少しかすれていた。魂で歌う人なので、もちろんちゃんと聴こえたのだけど、5年8ヶ月ぶりに歌うので『歌う人の喉』ではなくなっていたらしい。でもそれはそれでめちゃくちゃ感動したし、こちらのほうとしてもこみ上げるもののほうが大きかったから、かすれていようが、そこに立つASKAさんの姿にとにかく「よく戻ってきてくれた」と感謝しかなかったし、私のほうも「よく待てたな、自分」という感じだった。

 

でも今回のツアーのASKAさんは、しっかりと歌う人の喉を取り戻し、体もシュッとしぼって61歳のおじちゃんとは思えなかった。色気がすごかったし、男っぽかったし、なにより歌声よ。声量が昔より増したのか、選曲もよかったのか。あえてセットリストなどは載せないが、チャゲアスの曲も新曲も絶好調に歌ってくれた。私はとにかく耳が敏感で、コンサートなどに行っても、誰がどのあたりを弾いていて、どのコーラスを保っているかなど、冷静に聞き分けてしまうクセがあるのだけど今回ばかりは冷静ではいられず、とにかくコンサートのその物語の中へ入っていったような感覚になり、最初から最後までとにかく楽しかった。夢中というのはこういうときに使うのかもしれない。

 

ASKAさんはほんとにお茶目な人で、ちょっとシャイなところとかあるんだけど、よく歌詞を間違う。誰もが知っているだろう『はじまりはいつも雨』も、曲の紹介で照れくさそうに「1番ヒットした歌をうたいまーす」とMCでふっておいて、1番の歌詞を間違いサビを間違い、2番に入りまた間違ったので私は吹き出してしまった。コーラスとバラバラになっちゃったので堪忍したのか、2番に入ったというのに「ダメだ、もっかいやろう。3回も間違っちゃダメだよなぁ」と照れくさそうに言うのだ。これだけキャリアを積んでいてもしょっちゅう間違えて照れくさそうにするのだ。こっちの緊張もほぐれるわ。そういうところが好きだ。

 

もうひとつ楽しいのは、トイレ休憩ができたことだ。シンフォニックのコンサートはしきたりで休憩が絶対にあるのだけど、ファンたちもお年を召してきてトイレ休憩がありがたいとういう声があがったため、バンドツアーでもとりいれることにしたのだそう。でもASKAさんもメンバーもステージにいて、はじめは雑談をしていたそうなのだけど(その間にトイレに行ってこいというわけ)途中から『もぐもぐタイム』とやらになり、ステージ上に座布団をひき、そこにASKAさんとメンバーが座って、その土地の名物を食べるようになってしまったのだ。その光景は異様すぎて貴重すぎた。ちなみに大阪は『オムそば』だった。オムそばをステージに座って食べる姿を見せられるのだ。面白すぎて逆にトイレなんていけやしない。ファンの間では休憩中にスマホを立ち上げ、もぐもぐタイムの速報がツイッターで流れるようになった。高松はうどん、神戸は神戸牛、福岡は梅が枝餅、東京はうなぎなど、、、といったラインナップだったそう。

 

今回はとにかく、ASKAさんが楽しんでいてバンドメンバーもそれをしっかり支えつつ楽しそうで、とにかく安心したという気持ちが大きかった。彼が楽しいと私たちも楽しい。それはどのアーティストもファンも同じだろう。だからライブはやめられないのだ。

 

追加公演が、東京、大阪、名古屋とあるのだが、私は4月25日のフェスティバルホールと、4月30日の名古屋の公演に参加予定。そうつまり平成最後の日はASKAさんのコンサートなのだ。こんな幸せなことがあっていいのか。そして平成で名古屋へ行き、令和で帰ってくる人をやるのだ、楽しみすぎて色々頑張れる。